2006年12月 走行距離14.5万キロのSスペ(NA6後期 初登録 1993年)を購入。
1)ボディ 富山県オオミチでレストア。2015年11月~2017年11月
パーツを全部外して、カーベキューでシーリング等を除去し、構造接着剤(エポキシ系接着剤 硬化後は溶接と同程度の強度)を塗布しました。 アンダーフロア、フェンダー内にはチッピングコートを塗布。ヘッドカバー、サージタンク、オイルパン、デフケース、ミッションケース等のアルミパーツ(除くストラットバー)にはサダンドブラスト処理。PPFはバフ研磨してクリアを塗布。F&R フェンダー 新品
2) エンジン 三重県オリーブボール。2018年9月~10月
各部品のバリを自分で取りたかったので、オリボにはパーツの持ち込みでお願いしました。
ピストンリング、カムのジャーナル部分は1000番のサンドペーパーでカドを軽くバリ取りしました。
ピストンの頭部を鏡面研磨。燃焼室もカーボン付着抑制のため鏡面研磨。コンロッドは少し軽量して鏡面研磨。ピストン、コンロッドは重量合わせ。
仕様 ピストン シビックタイプR 81mm 1720cc カム 戸田 272 リフト 10mm 戸田 インナーシム 戸田 タイベル マルハ オイルパンバッフル メタルヘッドガスケット 戸田 強化クラッチ&フライホイール4kg NBターボ用ヘッドボルト ダミーヘッド付き ボーリング&ホーニング NBクランク 曲がり修正&バランス取 シリンダー上面研磨0.8mm シリンダーヘッド面研 0.2mm ポート研磨(拡大&形状変更)燃焼室容積合わせ 38.1cc バルブシートカット&すり合わせ ヘッドのカム逃げ加工 圧縮比12
3) エンジン以外
NC5速ミッション&NBシフトリンケージ NBセルモーター NA6オルターネーター(走行距離少) ディスクロータースリット加工 CPU 追加基盤 ROMチューン(A/F計で調整確認済み)ドーダーバー リアアルミストラットタワーバー 1028用 8点式アルミロールバー ブリッド Low Max 2座 ニーレックス 固定式シートレール Defi 水温 油温 油圧 排気温度計 PLX A/F計 リジカラ キャリパーOH耐熱塗装 エンジンマウント(GT-R) クスコオイルキャッチタンク マツスピデフマウント リアハブベアリング交換(フロントは簡単に交換できるのと予備品があるので今回は交換せず) フロアトンネル耐熱カーボン ビリオン耐熱カーボンシート&サーモクロス マルハ スタビリンク NAホロ(ビニール窓)社外品 モール APPブレーキライン TE37(ガリ傷なし)6.5J /14 RE71RS 195/60R14( 2022年製走少) 軽量バッテリー 6kg マツスピ オイルフィラーキャップ ガソリンフィラーキャップ (海外仕様品) ナカマエ ドア内張 手動ウィンドレギュレーター フェンダー耳爪折 燃料タンク 防さび処理リーインフォースメント軽量化のため穴あけ加工 ダッシュボード(新品) NBヒーターコア マキシムエキマニ フジツボ60パイマフラー トラストオイルクーラー クスコ製補強バー F&R NB3燃料ポンプ ニーレックスナックルサポート NB3 ABCペダル(補強加工済み) Egトルクダンパー 重ステ ステンレス製フロアープレート アンテナ マルハ製シリコン冷却ホース NBトランスメンバー(加工品) カーボン調スカップレート ガレージベリー Bリップ ガレージベリー3連メーターボックス ダッシュボード内の骨補強 KOYO製 アルミ大型ラジエター(軽量) マルハ 77度サーモ &アダプター 吸気温時計 ビッグスロットル加工 NB6インジェクター(4穴) *パーツは新品購入できるものは新品を調達しました。オイルクーラー、Alラジエター、Bリップナカマエ、TE37、等
3) 使用状況
エンジンの慣らしは3000rpm以内 3000kmまで オイル交換は4回。 それ以降のオイル交換は2000km毎
使用は信号機の少ない郊外&山道ドライブのみ。週に1回程度 3~4時間ほど。天気予報で確認してドライブ日を決めていたお蔭で完全雨天未使用。触媒はA/F計と排気温度計を取り付けたかったのでストレート管。フジツボマフラーはサブマフラー部分が長いので 7000 rpm までまわしても爆音にはなりません。
断熱材施工シャッター付ガレージ保管 そのせいかSスペのナルディハンドルは今もきれいです。
272カムのアイドリングは 1200rpm ぐらいで安定しています。5速 2000回転でもスムーズに巡行します。4000から7000まで(もちろんそれ以上まわりますが耐久性が著しく低下するので回しておりません。)本当に気持ちの良いフィーリングが味わえます。
メーターは購入後しばらくして交換しました。 NRシート、スペアタイヤ なし
作業工程を撮影した画像(CD-R内)があります。現車確認に来ていただいた方にはお見せすることができます。
リアフェンダーの内側にはサビはありませんでしたが、その他数か所に 表面サビがありました。
走行距離はレストア前に1万kmぐらい。走行距離が少ないのは家庭の事情で自由になる時間が少なかったからです。
レストア後は慣らし3000km後に4000kmぐらい走行しました。私の住んでいる所が郊外なので、時間がない時は近くを20km ぐらい 2週間に一度は走るようにしました。オオミチ、オリボの明細書あります。また持ち込み部品の取説もあります。
車検が必要な場合は現状でもとることは可能だと(多分)思いますが、その際は実費お願いします。
名義変更終了まで10万円預けでお願いします。2025年度3月末までに終了してください。
最後に ロド専門店のワタナベさんのブログを一部貼っておきます。
””ロドスタで言えばNAはもう旧車と呼んでも差し支えないでしょう。30年は経っていますからね。30年経過した機械はメンテナンスが必要、部品代は30年前より高くなっています。NAの場合はざっと3倍かな。
30年前のクルマをそれなりにパリっとさせて安心して乗るようにするには200~300万は掛かります。よく言う「クルマ1台分のコスト」ですね。旧車の世界アルアルな感覚です。””上記にでてくる金額はメンテ費用だけです。
初期高齢者になっても時間がなくてドライブ&メンテができない状態が続いています。個人的には歴史に残る名車だと思って80歳まで乗るつもりでお金と時間をかけてきましたが、非常に心残りではありますが、どなたか後世につないでやってください。
(2024年 8月 28日 09時 56分 追加)
レストアの費用はどこまでやるかで決まります。つまりその場限りの外観だけで済ませるならなら費用はそれほど掛かりません。しかし見えない部分にサビが発生している箇所は確実に進行しています。それとパテ処理している部分は経時劣化します。私のロドはレストア後もう8年たっていますが、サビも経時劣化した部分もありません。一度でひ現車を確認してください。"神は細部に宿る"という言葉がありますように、期待を裏切ることはないと自負しております。場所は阪和高速海南東出口から車で10分ぐらいの所です。
(2024年 8月 28日 10時 28分 追加)
私がレストアを検討していた時期はまだマツダのレストアが始まっておらず、ロド専門店の2社しかやっておりませんでした。両者に電話で気が済むまで聞きました。どちらもロド専門店なので私の疑問点に対して親切に回答して頂きました。最終的にレース屋と同じの”ないパーツは自分でつくる”という姿勢のオオミチにお願いしました。メーカー&ディーラーはクオリティは安定していますが、対応は硬直で高価だと私は思います。自分で車をいじっていると”ここを少し変更すればいいのに”と思うことは多々あります。ですのでNRパーツは加工するかはるかに品質の良いスペシャルパーツに変更して、本来の性能にもどすようにカスタムしてきました。最後にもし当時マツダのレストアがあったとしてもオオミに依頼したと思っています。ポップヨシムラにワークスが勝てなかったようにリーマンと本当の職人との違いだと私は思っています。
(2024年 8月 29日 09時 47分 追加)
初めてNA6に試乗した時に思ったことはこれ本当に4バルブDOHCなの?KP61のOHVと同じレベル。4AGはノーマルでも十分に楽しめるけどこれは楽しくないと。トヨタはピストンをサイズで3グループに分類してボアサイズが大きなものには大きなピストンを入れるなどしていたようです。それに対してマツダはパーツをランダムに組んでいっただけなのでしょう。私は一番気に入らないところはヘッドのバルブシート間の部分。盛り上がっているいるんです。これは通常ありえない。それも4気筒すべてではなく2気筒だけが。この盛り上がっている部分を削りました。ピストン&コンロッドの重量差が6gあったのをゼロにしました。燃焼室の容量は合わせてもらいました。NRポートはすごいバリ(ほとんど壁状態)があって、これを除去して拡大&形状変更してもらいました。シングルスロットルのままゆきたかったので、カムは限界の272 ハイリフト、高圧縮、ビッグスロットル、ピストンには公差がありますので、そのサイズに合わせダミーヘッドをつけてボーリング&ホーニング(クリアランスは5/100)にしてもらいました。
その結果4000rpmからはとても気持ち良い吹き上がりになりました。所有しているGSXR-1000R(200ps)(これも売却検討中)より気持ち良いです。全く別物のNA6エンジンになりました。
(2024年 9月 4日 06時 08分 追加)
レストアで私が一番重要視したのはカーベキューが使用されるかどうかでした。フロアーのシーリングを除去したり、下地を作って塗装する場合、リフトした場合だとカーベキューがないと非常に困難な作業となり、不十分な品質になる可能性が高くなります。私は永く乗るつもりだったのでサビはたとえアンダーフロアーであっても発生する可能性を出来る限り低くしたかったのです。モノコックボディにとってサビは大問題になります。放置すればするほどサビは増殖して、やがて腐食となります。昔S30を所有していた時は定期的にリフトアップして防さび材を塗布していました。それでも毎回サビは発生しました。今回はサビが発生しないボディーを作るを主眼にしてやってきました。 このロドのセールポイントは①サビのない将来的にもサビ発生の可能性の少ないボディー②劣化しない構造用接着剤の使用③精密加工、クリアランス、バランスされたエンジン④NCの5速MT⑤サンドブラスト処理したアルミパーツ⑥高剛性化(構造用接着剤、8点式ALロールバー、ドーダーバー、3点式Fストラットバー、NBトランスメンバー、前後補強バー)等々です。
(2024年 9月 22日 10時 27分 追加)
過去の質問に対する回答を再度記します。ACレスです。車検を通すには車高調の高さを上げる、そして触媒を装着する必要があります。現状で車検を通すことは可能です(通すだけで9万円ぐらいでした)。価格についてはフルレストアで雨天未使用という希少性と各パーツの価値から
妥当だと考えております。マツダのレストアプロジェクトの総数が今でも十数台といういことからも推測できます。マツダの場合サビによる腐食した車両は不可となっています。つまり鉄板を溶接してパテ処理した場合その品質を保証できないからです。私の場合サビはほとんどありませんでしたし、シーリングの代わりに構造用接着剤(材料費だけ10万)を使用しています。また水性塗料と違って2液ウレタン塗料は高耐久性です。パーツも厳選しました。NC5速MT,インナーシム、1028ロールバーなどなどです。レストアして20年乗るつもりで作り上げた逸品です。
ご検討ください。
(2024年 10月 16日 10時 03分 追加)
名義変更を2025年3月末までに行っていただくために2年車検をお付けします。新規&評価の悪い方は入札を取り消させ頂きます。この車両は軽量化&パワー指向のため多少の不具合はありますのでご理解ください。私自身は郊外のドライブにしか使いませんでしたので、現状でも十分楽しめますが、NDの新車ほどの快適性はないと思います。現状確認された時に不具合等の説明させて頂きます。落札後に
車両の説明を受けてからのキャンセルは可能ですが、その時はキャンセル料として1万円お願いします。ワタナベさんのブログではドアの完全OHで19万円だそうです。プロが完璧に仕上げるとこれぐらいの価格になります。ちなみに10月からマツダの部品が値上がりしたようです。別にお金に困って処分するわけではありませんので、観賞用に残したいという気持ちはあるのですが、断捨離も必要だし。願わくば私が時間をかけて厳選したパーツの効果、意味、価値等々を多少なりとも理解して頂ける人にお譲りしたいというのが私の希望です。
(2024年 11月 15日 10時 04分 追加)
レストアするつもりで少しづつパーツを厳選してきました。例えばナカマエの内張。シンプルでとてもいいのですが、お値段が当時6万円(現在9.1万円)。随分悩みましたが、職人の手作りで品質が純正とは全く別物なので購入しました。ドア内張を外せば分かるかとは思いますが、内側は経年劣化でボロボロ状態。私は目に見えない部分にもこだわりたいのです。アンダーフロアは新車の場合でも塗装していません。だからカーベキューを使って2液塗装してクリア塗装、チッピング塗装してもらいました。アンダーフロアの塗装はカーベキューでないと無理だと思います。バルブスプリングについては交換しなくても再使用できます。しかし金属は疲労します。ましてや高回転で稼働しているパーツなので交換することにしました。マツダクオリティの純正パーツよりハイクオリティの戸田インナーシムキットにしました。ボーリングに関してもダミーヘッド付きで依頼したので
+アルファのコストを掛けております。このようにして各仕様&各パーツは自分で情報収集して(各ショップにもテレして)自分で決めました。
商品説明では字数が制限されていますので、変更箇所だけですが、分かる方には十分理解していただけるかと思います。
私の提示している価格が高いと思う方はどうかパスしてください。今でも100万円以下の車両も残存しているのですから、そちらをお求めくださればいいだけの話ではないでしょうか?
(2024年 11月 22日 04時 45分 追加)
レストアする時に一番気になっていた所がロドの弱点であるサイドシルとリアフェンダーの内側でした。調べてもらった結果、両者とも大丈夫(腐食はない)とのことだったのですが、その時は20年以乗るつもりだったので、Rフェンダーは新品に交換してもらいました。(当時のRフェンダー価格が7万円ぐらい)結果、内部は表面サビもなくてきれいでした。(これは開けなけばわかりませんので)。オオミチさんからは腐食のない(あくまでも表面調査)Rフェンダーを開けるのは初めてだったようです。
(2024年 12月 12日 10時 15分 追加)
群馬の石井自動車はロドの不動車もロードサービスで引き取りをしています。大阪市までで35000円なので、私のところまではそれほど離れていません(やく80kmぐらい)。そのサービスを受けて車検を受けると仮定して、値下げを行いました。もちろんご自分でDIYできる方は仮ナンをとって自走することも可能です。車検を取るにはスポーツ触媒を装着する必要があります。雨天未使用だったのでワイパーモーターも撤去しています(部品あり)。ロド専門店に一度車検を兼ねて点検してもらうことをお勧めします。私も専門店で点検してもらいたかったのですが、多忙のためできませんでした。石井自動車は積車を自社保有しているので、不同車を頻繁に修理しています。最近ヤフオクにて150万円で購入したロドを一日車検できたそうです。外観はきれいみたいですが、下回りの写真をみるとサビだらけ(これを放置しておくとサビは内部まで浸食して腐食となります)アルミのデフもサビの花が咲いております。まずブレーキテスターにかけると4輪とも不可。これだけで40万円。ほかにも写真を見ただけでもあやしそうなところはありそうな感じです。下回りはボディーの塗装より費用がかかります。アルミはサンブラ処理するしかありませんので。古い中古車を購入する場合はパテ処理していないボディーと腐食していない下回りが需要だと思います。程度の悪い車両に大金を投入しても程度の良い車両にはなりません。特に経年劣化のスピードが加速化してゆきます。