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【寸法】
登録証種別:刀
登録証銘文:「(桜紋)於東武藤枝太郎英義作之 元治二丑年二月日 下鍛英兼十五枚甲伏」
登録証長さ:73.8cm
登録証反り:1.8cm
元幅:3.95cm
先幅:2.9cm
元重:0.7cm
先重:0.5cm
【刀身】
本造り、庵棟、身幅広く、反り尋常、鋒伸びる豪壮な体配
鍛え、小板目肌、微塵に積んで無地風となり、地沸つく
刃紋、湾れに連れた大互の目を交え、沸よくつき、匂口明るく冴える
帽子、直に入り、浅く掃きかけて小丸に返る
中茎、生ぶ、先栗尻
ハバキ、銅一重
【説明】
新々刀の巨匠・細川正義の高弟であり、武州川越藩工として召し抱えられた名匠・藤枝英義の、2尺4寸3分の豪刀です。
藤枝英義は文政六年、同じく名工として名高い玉鱗子英一の甥として上野国下那波郡に生まれ、鍛刀の術を学びました。
その後、鍛刀の技術をさらに深めるため諸国を放浪し、その旅の中で細川正義の門人となり、正義から「義」の字を賜り、英義と名乗りました。
当時から、よく切れる豪刀を作ることで知られ、江戸で一番の武用刀と称されるほどの人気を誇る鍛冶師でした。
その名声を聞きつけた川越藩の松平大和守に召し抱えられ、「藤枝」の姓を賜り、「藤枝英義」として新々刀史に輝かしい足跡を残しました。
本刀を手に取ると、無地鉄に湾れの刃紋が焼かれ、無骨で堅牢な出来映えを感じさせます。長さは2尺4寸3分、先幅は約3センチもあり、
まさに豪刀の名にふさわしい長尺の一振です。添銘から元治二年(1865年)の作であることがわかり、銘文の上には珍しい桜紋が刻まれています。
これは「サクラ」と「佐倉」をかけた洒落であり、千葉県佐倉で製作された際の作品と考えられています。
さらに本作は、珍しいことに下鍛を「英兼」という鍛冶が行ったことが記されており、英兼は弟子もしくは細川正義ゆかりの佐倉の地に関連した人物と推測されます。
また、中茎の鑢目は「細川鑢」と称される見事な仕立てで、師である正義の技そのものを彷彿とさせます。
上述の通り、本作は武用刀として名高い藤枝英義の快心作であり、出来栄えも大変優れているうえ、珍しい佐倉での製作、
さらに弟子や一門との合作の要素も含む、歴史的にも貴重な一振りです。
現状では未鑑定品ですが、もちろん刃切や致命的な欠点はなく、このままでも十分お楽しみいただけます。
しかし、その資料的価値と出来栄えからして、高位の鑑定書を取得する可能性も十分に期待できます。
藤枝英義は前橋・川越・佐倉といった地域での活躍から、郷土の愛刀家たちから絶大な人気を得ており、
その作刀はこれらの地域の愛刀家によって大切に保管されているため、このように資料的価値の高い刀が市場に出ることは非常に珍しいことです。
この機会をお見逃しなく、ぜひお求めください。
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